全力少年

かわいい、かわいい大ちゃんが突然逝ってしまった
いまごろ　虹の橋で　あむパパと走り回っているだろうか

もう　しんどくないから
どこまでも思いっきり走れるね

腫瘍ができたころから
大好きな散歩も家につく前にママに抱っこしてといってたもんね
あむと違って　散歩中私を見ることはほとんどなかったのに
はたと立ち止まって私を見上げる、あの情けない目が忘れられない
しんどかったのに一生懸命頑張っていたんだね

子供のころから　何をするのも100％の力を出し切る

本当に全力少年だった　大ちゃん

走るのも、食べるのも
寝ているとき以外は何をするのも全力だったね
スタートダッシュで前足が空回りするほど
お馬さんのように頭を上下させながら走ってた
マテ！の間もじっとしてられなくて地団駄踏んでた

本当に一生懸命　生きて・・・
この短い命を、必死に　力いっぱい　生きて

あと1か月で11歳になろうとしていた大ちゃん
心臓発作で　あっという間にいっちゃった

病院にいたから　すぐに救急救命処置をしてもらったけど　帰ってこなかった

ママは、このところの不調を見て
もうすぐこの日が来るかも、でも　せめて誕生日まで頑張って！と思っていた矢先だった

もう限界だったんだね、大ちゃん

がんばって、がんばって、がんばって・・

あのとき　張りつめていた糸が切れた

糸が切れた凧のように　高く　空へ

本当に　あっという間に

あむのように肺水腫で苦しい思いをしなかったのが
せめてもの救いだろうか

もしかしたら本人も死んだことに気づいてないかもしれない

大ちゃんのお骨は　とてもきれいで
あたまも　歯も　爪の一本までも
すばらしく白くきれいに残っていた
ただ腫瘍から出血していた脾臓のあたりの骨だけが
黒く変色していた

痛かったことだろう　かわいそうに
真面目で我慢強かった　大ちゃん

えらい子だったね　大ちゃん
命が尽きる最期まで
全力でがんばったね

虹の橋で

あむパパと仲良く待っててね

ママとまた会う日まで

ずっと　ママのかわいい、かわいい大ちゃんだよ

大好きだよ